こちらの画像は、左・右 それぞれ「犬歯ガイド」の斜面と、左・右「臼歯咬合面」の斜面と、同じ運動方向の斜面を色分けし分類したものです。「犬歯ガイド」は殆んどのケース「左右非対称」でありますし、「臼歯咬合面」の斜面はどれも「単一な方向」ではありません。
咀嚼筋や口腔周囲の筋はほぼ無意識で、これらを調整しつつ下顎をスムーズにガタつく事無く動かしております。
このような「左右非対称な物」を私たちは、「メカニカルな動作」では無く、筋肉などの「各方向収縮」によって、前・後下・右側・左側・擦り咬む・擦り開ける など、時には「反射的にあらゆる方向」に下顎を動かして、ほぼ「無意識」に「歯牙の接触・非接触」を行っております。
現代ロボット工学でも、これだけ「左右非対称な微細物体」を「接触」「非接触」などの「動作制御」させる技術はまだ不可能だと想像出来ます。(そもそも咀嚼以外になぜ ? 歯牙を触れたり触れなかったりする生理も理解されていません)
「アシンメトリー形態」である「各歯牙形態」「歯列彎曲形態」、これら全ての解析前提が、とりあえず「顎位診断」の基礎となり得ます。
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