精巧なヒト型ロボットを作るとしたら ?
決して左右非対称な歯牙の咬み合わせには致しません

「歯牙」移動が単に咀嚼回転運動だけでしたら良いのでしょうけど、いざ「左右非対称」のモノを全方位にズラすとなると、複雑なプログラミングが必用となります。 増して、動作機構としての筋肉“顔の向き”“首のしなり”変わるなか収縮しますので口腔周囲の多くの方向から筋肉が収縮連動し、後方には頭部のバランスを保つ首の骨(頸椎)を支える多くの筋肉が収縮連動する、際の、咬み合わせの未知の特性は重要です。あらためて「歯牙」「左右非対称」の特性を考えなければなりません

先に紹介した「斜面の物理」に「左右非対称の特性」が
加わった際の特徴を考えてみます

こちらに上下顎歯列を真似たモデル3パターンあります。3つともすべて前歯部・臼歯部右側部・左側部「咬合高径」が同じです。

3つのモデルを上・下顎に分けたものがこちらです。向かって左から「フラット」「斜面」「フラット・斜面」のモデルとなっています。    右端のモデルだけ「左右非対称」となっており、右側歯列が “フラット” 左側歯列が “斜面” です。(水平どうし・仰角どうし・片方だけ仰角)

これらモデルの下顎を「前方」に出してみます。当然ですが「フラット」では高径が変わらず、「斜面」では高径が少し高くなります。では、右側が「フラット」左側が「斜面」「左右非対称」のモデルでは高径はどうなるでしょう ? 当然ですが、左側の「斜面」の側だけ高径が少し高くアンバランスになります。また、もしこのモデルを「右側方」「左側方」にズラした場合「左右非対称」のモデルでは当然 不均衡(アンバランス)が発生します

「左右非対称」のモデルの動きを動画でご覧ください。
動く事で起きる 高径の「差」です。

機械式でしたらこの「差」は精確に再現しますが
ヒトの「顎位」「顎関節」の場合はブレ・沈下・伸展 します
「左右非対称」とはそのような「特性」が当然ですので
解析時には加えるべき必須の特性です

基本メカニズム解説 咬合高径を定める因子  >

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