下の画像では「先天的な歯牙形態」から、ゆっくり時間を経て「後天的」にすり減ったと観られる摩耗面(ファセット) が形成されています。この「先天的」「後天的」に形成されたすべての各咬頭・隆線の「擦り合うメカニズム」を解読する手法が不可欠です。(要因を食事や歯ぎしりをだけ理由しますと隠れた要因の科学的解明からは遠ざかってしまいます)
第一大臼歯・第二大臼歯の、咬頭および隆線は、前頭面(顔面を前から観察) と矢状面(顔面を横から観察) から、通常このように観察します。
先の「斜面の物理」(リンクはこちら)で解説しましたように、上下顎の各歯牙の咬頭・隆線などの「形態」は「斜面」として捉えることが出来、また、前頭面と矢状面 それぞれの視点から「斜面に分類」することで、「歯牙の接触」を物理的に解析する事ができます。
一般的に歯牙の「斜面」を判断する際には、前頭面観察の A点・B点・C点 は使われます。それも含め、同一「斜面」における視点方向を変え、矢状面観察での咬頭および隆線の仰角(後下方斜面) や俯角(前下方斜面)に分類します。 (この仰角か ? 俯角か ? もしくは水平か ? 傾斜角の違いは? の判断はとても重要です)
基本メカニズム解説 歯の並びの解析法 >