前頭面から観察して、小臼歯と大臼歯で彎曲度合いが異なる方が多い(上顎小臼歯は逆モンソンカーブ)ですし、そもそも左右歯牙の頬側・舌側咬頭や隆線で高さ異なる方ほとんどですので、左右を連ねた彎曲に出来ない場合が多いのです。
(モンソン球面説でいわれるモンソンカーブは、前頭面と矢状面を含めた仮説ですが、このウィルソン彎曲とほぼ同一で使われる事が多い用語でした。前頭面では現実に非対称である事に加え、右記でも解説しますように、矢状面でも単調でありませんので、この学説がいかに臨床的にそぐわないモノであるか想像できるかと思います)